家の入口へと続くエントランスアプローチ。
わが家では敷地の高低差を活かし、DIYでコンクリートのステップ(階段)をつくりました。
ただ段差を解消するための階段ではなく、植栽と重なり合うことで完成していくステップ。
無機質になりがちなコンクリートも、植物が被ることで印象がやわらぎ、庭の一部として自然に馴染んでくれました。
高低差があるから、植栽が映える

平らなアプローチに比べ、高低差があると植栽の見え方が大きく変わります。
視線の高さが段ごとに変わることで、足元の草花や地を這う植物がより立体的に見える。
実際にステップの縁に植えたタイムやヒメイワダレソウが少しずつ伸び、
階段にふわっと被るようになると、コンクリートの硬さが和らぎ、ぐっと柔らかな印象になりました。
「植栽が育って完成する」
そんな余白を残したアプローチです。
歩きやすさを基準にした4段ステップ

ステップは全部で4段。
寸法は感覚だけで決めず、歩きやすいと感じた実例を参考にしています。
参考にしたのは、東京ソラマチの屋外階段。
実際に歩いてみて心地よかった高さと奥行きをもとに、一段が高くなりすぎない寸法にしました。
- 昇り降りが自然
- 子どもでも安心
- 毎日使ってもストレスが少ない
見た目よりも「毎日の使いやすさ」を優先しています。
植栽が被っても狭くならない幅

ステップの幅は少し広めに設定しました。
理由は、植栽が伸びて階段に被ることを前提にしているから。
タイムやヒメイワダレソウが広がっても、
- 足を置くスペースはしっかり確保
- それでいて一歩が大きすぎない
植栽が階段を侵食するのではなく、
やさしく縁取るような関係を目指しました。
広めの3段目がつくる、動線と景色の余白

3段目の少し広めのスペースは、単なる階段の一部というより小さな踊り場のような役割。
ここで左へ向きを変えることで、歩く動作に無理がなくなり、視線も自然に庭の方へ流れます。
また、荷物を持っているときや、子どもが上り下りするときにも、
「一度足を置ける余白」があることで安心感が生まれました。
この広めの段のサイドにも植栽を配置しているので、
立ち止まったときに目に入るのはコンクリートではなく、緑。
動線の中に、景色を楽しむポイントが生まれたと感じています。
コンクリート天板は型枠からDIY

天板用の板は型枠にコンクリート流し込んで3枚作成。
厚みは5cm。長さは40cm×120cm。
- 型枠を作成しコンクリートの流し込み
- コテで表面を均す
- 仕上げに箒を引いて滑り止め
- 縁は「面引きコテ」で角を整える
少しラフな表情も、植物が被ることでちょうどいいバランスに。
無機質な素材だからこそ、植栽との対比が活きると感じています。
植栽が重なって、完成するアプローチ
完成直後はコンクリート感が強かったステップも、
植栽が育ち、被さることで印象が大きく変わりました。
- 硬さが和らぐ
- 庭とアプローチの境界が曖昧になる
- 時間とともに表情が変わる
- 多少雑に造作しても緑が隠してくれる
高低差と植栽、その両方を活かしたエントランスアプローチ。
これからさらに緑が広がり、より「しぜんらぼ」らしい景色になっていくのが楽しみです。

