昨年の8月に剪定をしたバオバブの木。
冬の間は全ての葉を落としてしまい、あわや枯朽かと諦めていた矢先、春には枝先に新しい芽が。
さらに夏に近づく頃には、昨年にも増してモサモサと葉を茂らせてくれているではありませんか。
じつはバオバブには乾季に葉を落とす落葉性植物。
赤道直下の南国特有の性格の持ち主なのでした。
今回はバオバブの剪定時期や越冬方法など育て方について、私が見てきた事をまとめてみました。
伸びすぎたバオバブを剪定

マダガスカルの国樹でもあるバオバブはアオイ科バオバブ属の植物。
サン=テグジュペリの小説「星の王子様」に出てくるとても魅力的な形をした樹木。
我が家でも2年ほど前、行きつけの園芸店で小苗が入荷したのを聞きつけて1本購入しました。
購入後に一回りお大きめの鉢に移し替え管理していたのですが、グングンと幹を伸ばし1mを超えるほどの樹高に。
冬場は室内で管理することになるため樹高は低めの方が良いかと考えて、主軸を止めて脇枝を増やすために剪定をすることにしました。
ネットの情報では剪定適期は夏と書かれていたため、半信半疑この暑い時期に主軸を切ることに…。

バッサリ。
樹高20cm程で切り詰めました。

切る場所は悩みましたが、その後の枝の成長をイメージして有力候補の脇枝3本を残し出来るだけ低い位置で剪定。
余った剪定枝で挿し木に挑戦

バッサリと剪定した上の部分は勿体無いので、挿し木にしてみることにしました。
葉が出ている部分を少しだけ残し5cm程の長さでカット。
葉っぱも蒸散防止のために少しカット。

鹿沼土を入れたポットに数本まとめて挿して管理します。
やはり剪定適期は冬か春先か

アフリカ大陸の一部やマダガスカル、オーストラリアの一部を原産とするバオバブ。
そのため日本の冬は苦手なのです。
栽培環境は5度を下回らないことが条件。
そのため、冬がやってくる前の10月頃には室内に取り込むようにしています。
我が家は断熱性が高い住居ではあるのですが、それでも気温が下がってきたなと感じたバオバブは冬になると葉を落とし休眠に入りました。
そして冬の間は丸裸の枝だけの状態という寂しい姿に…。
冬が開け、少しずつ暖かくなってきた3月下旬。
予報を見て最低気温がが5度を下回らないようになれば、外へ出してあげます。

6月になると元通りのモサモサに。
ここまで茂ればもう安心。
今年は葉を茂らせて十分な光合成をしてもらい、養分をたっぷりと幹に蓄えてもらおうと思います。
次の剪定は来年、冬の休眠期を予定しています。
まとめ
バオバブの木は冬に葉が枯れて落葉します。
現地でも乾季には落葉し、一年のうち9ヶ月は葉のない休眠状態。
私も初めは冬に葉が落ちて不安になっていましたが、南国(赤道直下)育ちのバオバブはそういう生態なのだとわかり一安心。
今回はネットでの情報をもとに真夏に剪定を行いましたが、そもそも落葉性の植物と考えれば休眠時期である冬の間〜春先前に剪定した方が木に負担がかからずその後の成長もスムーズなのではとも思います。
南国特有の性質を理解し管理してあげさえすれば、もともと丈夫なバオバブの木は長くゆっくりと成長しれくれると思います。