【庭木】育ちすぎたシュロの木を伐採してスッキリ

シュロの木の伐採方法/大きく育ちすぎた/剪定/ヤシの木/チェーンソー棕櫚皮対策/園芸・家庭菜園 庭づくり

シュロの木を伐採することにしました。

樹高は5mを超える我が家の3本のシュロの木。
日当たりや風通りの面で他の植物に悪影響を与えそうだったのが理由です。

しかしこのシュロの木、切ろうにも簡単には切れない。
理由は幹周りの皮。
無数の硬い毛を生やしチェーンソーの刃を阻むのです。

今回はそんなシュロの木の伐採方法について振り返りましょう。

ヤシの木みたいな木「シュロ」

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実家にはシュロと呼ばれる背の高い木が3本生えいています。

私が生まれる前からあったと思うのでもう半世紀くらいのご長寿。
幹が太く、背が長く、先っぽに大きな葉が広がるのが特徴。

ヤシの木にも似た背格好のため南国の雰囲気を感じさせる樹木です。
どうもこのシュロの木、戦後や昭和初期の高度経済成長時代に起こった洋風建築ブーム期に多く取り入れられたようで、今でも少し古めの住宅の庭にはよくこのシュロの木が植えられ大きく育っているのを目にします。

しかし背が高く日陰を作ってしまうことで周囲の植物に悪影響を与える状況であったことや、黒くて太い直線に伸びる幹の主張が強く、どうしてもレイアウトに取り込みづらい。
そこで伐採することにしたのです。

シュロの木とは

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シュロ(棕櫚)はヤシ目ヤシ科シュロ属の樹木の総称。
シュロ属にはいくつか仲間が属しますが、一般的にはワジュロという種を示すことが多いようです。
また似たような木にヤシ目ヤシ科ナツメヤシ属のナツメヤシ(棗椰子)が存在しますが、こちらは別の樹木。見た目は若干似ていますが、幹や葉の葉がよく見ると全然違いますので区別がつきやすいです。

シュロは幹は枝分かれせずまっすぐに伸びており、シュロ皮と呼ばれる幹に黒いて硬い繊維質で覆われている形状が特徴的。
幹周りに30cmほどの厚みで覆っているため結構な弾力があります。
じつはこれ「たわし」や「シュロ縄」などの加工品としても利用されている案外身近な素材だったりするものです。

伐採には毛が邪魔

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でも、じつはこのシュロ皮が曲者だったのです。
いざ伐採しようとチェーンソーの刃を立てようと思うと、毛が絡まりうまく切れない。

軽量な毛の集まりであるシュロ皮は回転するチェーンソーの刃にまとわりつくため、そのままでは容易に伐採するのは困難。
皮をめくってみようと試みるも、幾重にも重なる毛は行手を阻み肝心の幹まで辿り着けない始末。

色々と試しましたが、結局のところ一番効果があったのは「チェーンソーの刃を新品に交換する」でした。
切れ味が良くなったことで、高回転のままシュロ皮にそっと刃を立てると今までの苦労が嘘のように容易に断裁することができました。

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私が使用しているのはAC電源タイプのチェーンソー。
そこそこのパワー(回転数)があるので切れる刃に替えただけで改善しましたが、そうでない場合にはやはり絡まることもあるかもしれません。
そんな時は、斧などの打撃系工具は効果があると思います。

切り方のコツ

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大きく育ったシュロの樹高は5mほど。
当然のことながら伐採した後には倒れてきます。

倒木による被害を出さないように、切り方にも注意が必要です。
伐採の仕方を間違えると思わぬ方向に倒れ事故の要因となりますのでくれぐれも慎重に。

伐採方法としては、受け口と追い口と呼ばれる切れ目を入れて倒したい方向に木を切ることが重要です。また安全のためにロープで誘引し誤った方向への倒木リスクを避けることもお勧めします。

私はシュロの木と結んだロープを車で引っ張り倒したい方向へ誘引しました。

まとめ

シュロの木の伐採方法/大きく育ちすぎた/剪定/ヤシの木/チェーンソー棕櫚皮対策/園芸・家庭菜園

随分と長く我が家で成長を続けたシュロの木。
ご先祖様には申し訳ありませんが、伐採させていただきました。

株元から三又に分かれた縁起の良さそうな株だったのですが、日当たりや景観の関係から立ち退きいただきました。

お陰様で北側の日当たりがだいぶ良くなり、後続の植物たちにも良い環境へと改善。

一つ残念なのは、ノウゼンカズラの軸がなくなってしまったこと。
シュロのふさふさの皮がつかまりやすかったのか、初夏にかけツルをぐんぐん伸ばし、夏の盛りにはオレンジ色の花を咲かせる我が家のノウゼンカズラ。
アゲハ蝶などを多く呼び、庭に賑わいを呼んでくれる一角だったのですが、今年は別の気に絡んでもらわないといけないようです。


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