古くなった砥石を新調

今まで使っていた砥石が古くなってきたので、新しいものに買い替えました。
購入したのは、貝印(KAI)の「コンビ砥石セット」品番AP-0305。
包丁を研ぐための砥石ですが、今回気に入ったのは砥石そのものだけではありません。付属している研ぎ台が、とてもよく考えられているのです。
砥石というと、石さえあれば包丁を研げると思いがちです。
もちろん、それでも研げます。ただ、実際に使っていると、砥石を安定させるための土台が必要だったり、研ぎ汁で周囲が汚れたりと、細かな面倒があります。
このセットは、そうした不便をまとめて解消してくれました。
研ぎやすさを考えた研ぎ台

このセットの大きな特徴は、砥石を固定して使える研ぎ台です。
まず、研ぎ台によって砥石の高さが出るので、包丁を研ぐときの姿勢が楽になります。
砥石をテーブルに直置きすると、どうしても低い位置で作業することになります。かといって、砥石だけを置くとテーブルを傷つける心配もあり、下に布巾などを敷く必要がありました。
このセットなら、そうした準備は不要。研ぎ台の裏側には滑り止めが付いているので、包丁を動かしているときも安定しています。
そして、特に便利だと感じたのが、研ぎ台に設けられた溝です。
包丁を研ぐと、砥石から黒っぽい研ぎ汁が出てきます。これが周囲に流れると、作業台やシンクが汚れてしまいます。
この研ぎ台は、砥石から流れる水や研ぎ汁を溝で受け止めてくれる構造。研ぎ汁が一カ所にまとまるので、周囲を汚しにくくなっています。
さらに、水を差すためのスペースもあり、作業中に水を補給しやすいのも便利なところ。
砥石を使うための台というだけでなく、包丁を研ぐときに起こる細かな問題まで考えられています。
片付けや収納まで使いやすい

使い終わった後の扱いやすさも気に入っています。
一般的な砥石は、使用後に水を切って乾燥させる必要があります。このセットなら、砥石を研ぎ台にセットしたまま水切りや乾燥ができます。
砥石を別の場所に移したり、乾燥用の置き場を考えたりする手間がありません。
研ぎ台自体も収納ケースのように使えるので、砥石と台をまとめて保管できます。
研ぐ前の準備から、使用中の安定感、後片付け、収納まで。ひと通りの流れが無理なくまとまっています。
特に、キッチンの限られたスペースで包丁を研ぐ場合には、この使い勝手がありがたい。
砥石そのものの性能だけでなく、周辺の使い勝手まで含めて考えられているのが、この商品のよいところだと思います。
#400と#1000。普段使いならこれで十分

砥石は、表と裏で粗さが異なります。
- #400(荒砥石):刃こぼれの修正や、刃の形を整えたいときに使う
- #1000(中砥石):普段のお手入れや、切れ味が落ちてきた包丁の研ぎ直しに使う
日常的な包丁のお手入れであれば、基本的には#1000の面を使います。切れ味が少し悪くなってきた程度なら、これだけでも十分に対応できます。
一方、刃こぼれがある場合や、刃を大きく修正したい場合には、#400の面が役立ちます。ただし、大きな欠けの場合は、状態に応じてより粗い砥石が必要になることもあります。
さらに切れ味を追求したい場合は、#2000や#3000以上の仕上げ砥石を追加する方法もあります。
私の場合、まずは普段使いに必要な研ぎができれば十分。必要になったら、仕上げ用の砥石を買い足せばよいと考えています。
最初から何種類もの砥石をそろえなくても、日常のお手入れを始められるのはうれしいところです。
道具は、使うところから片付けまで

今回、砥石を新調して感じたのは、道具は本来の用途だけでなく、使う前後のことまで考えられていると、ずいぶん扱いやすくなるということ。
貝印のコンビ砥石セットは、包丁を研ぐという目的に加えて、作業中の安定感や水の処理、乾燥、収納まで考えられています。
砥石を直置きしていた頃に必要だった布巾や、研ぎ汁で周囲を汚さないための気遣いも減りました。
さすが包丁を作っているメーカーの商品だな、と感じます。
特別な機能があるというより、実際に使うときの小さな不便が、ひとつずつ取り除かれている。
とても研ぎやすく、使い終わった後も扱いやすい。普段から包丁を自分で研ぐ私にとって、満足度の高い買い替えになりました。

