庭のシンボルツリーとして植えていたオリーブの木が、思いがけず害虫被害に遭ってしまいました。
原因は「ゾウムシ」。幹の内部に入り込み木を弱らせてしまう厄介な害虫です。
今回は、被害に気づいたきっかけから駆除・再植え付けまでの対処方法を記録しておこうと思います。
同じような被害で悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
シンボルツリーとして植えたオリーブ

我が家の庭に植えたのは、オリーブの品種「シプレッシーノ」。
購入したのは3年ほど前で、そのときのサイズは
- 樹高:約1.5m
- 幹の太さ:約5cm
それから順調に成長し、3年後には
- 樹高:約3m
- 幹の太さ:成人男性の手首ほど
まで大きくなり、庭のシンボルツリーらしい存在になっていました。
3年目あたりから元気がなくなってきた

しかし、3年目あたりから少し気になる変化が出てきました。
- 新しい枝があまり増えない
- 葉のツヤがなくなってきた
- 全体的に元気がない気がする
最初は「成長が落ち着いてきたのかな?」くらいに思っていたのですが、冬になるとさらに状態が悪化。
2月の終わり頃には葉の色が鈍くなり、枯れ始めてきました。
葉を握ると
バリバリと砕けるほど乾燥している状態。
「これは完全に枯れてしまったのか…?」
今年の冬は特に寒く、1ヶ月近く雨が降らない時期もありました。
それでも、乾燥や過酷な環境に強いはずのオリーブがここまで弱るのは少し不自然です。
「何か別の原因があるのでは?」
そう思い、幹を詳しく調べてみることにしました。
幹に大量の穴を発見

幹の付け根(地表から10cmほど)の部分をよく見ると、
直径1cmほどの穴がたくさん開いていました。
しかも数は
10個以上。
さらに触ってみると、幹の皮はスカスカ。
コルクのようで生命感がまったくありません。
試しに皮を剥がしてみると、驚くほど簡単に剥がれました。
するとその下には…
内部へと続く穴。

そしてさらに剥がしていくと、ついに出てきました。
白い幼虫。
これがゾウムシの幼虫です。

中にはすでに成虫になっている個体もいました。
被害は地下まで進行していた

掘ってみると被害はかなり深刻でした。
地下の茎にも被害が進んでおり、
地面を20cmほど掘り下げてもまだ食害の跡が続いている状態。
木自体もグラグラしており、
根がしっかり張れていない様子でした。
ここまでくると、表面だけの対処では難しそうです。
思い切って 木を根ごと掘り上げることにしました。
オリーブを掘り上げて徹底駆除

掘り上げてしまえば、被害箇所がよく見えるので駆除もしやすくなります。
今回使った道具は
千枚通しのような先の尖った工具。

作業は次のような手順です。
- コルク状になった幹皮を剥がす
- 食害された穴の中の木屑を取り除く
- 奥に潜んでいる幼虫を探す
木屑を取り除いていくと、最後に幼虫が姿を現します。

見つけた幼虫や成虫は捕殺。
(小皿に乗せて野鳥の餌にしました)
最終的に駆除できたのは
幼虫・成虫あわせて20匹以上。
思っていた以上の数でした。
思い切って強剪定

内部がかなり食われていたため、木はほぼ丸裸の状態。

そこで思い切って
- 上部の枝
- 葉
を ほぼすべて剪定 しました。

さらに
- 根を丸洗い
- 詰まっていた古い根をカット
- 時間があれば希釈したメネデール水に1時間ほど浸す
- もしくは植え付け時の水やりにメネデール希釈水を散布
などして 新しい発根を促す処置 を行います。
再び植え直す

処置を終えたオリーブは、もう一度同じ場所に植え直しました。
今回は対策として
少し浅植え にしています。
理由は、ゾウムシが幹に侵入しにくくするためです。
ゾウムシ被害の原因は「ムシロ」だった可能性

今回の被害の原因として思い当たるのが、
幹に巻いていたムシロ。
支柱に固定する際、幹を摩擦から守る目的で巻いていたものです。
しかし、このムシロが
- 湿気を保持し
- 有機物が溜まり
- 害虫の隠れ場所になる
という 絶好の繁殖場所 になってしまった可能性があります。
今後のゾウムシ対策

再発防止として、次の対策を行いました。
- 株を浅植えにする
- 幹周りに石を敷く
- 有機物を幹の近くに置かない
- ムシロを巻かず、支柱はシンプルな紐だけの固定方法に変更
- 定期的な忌避剤の散布(ニームやコーヒー粕等の自然素材)
ゾウムシは湿った有機物を好むため、
幹の周りをできるだけ乾いた環境にすること が重要だと感じました。
そして何より大事なのは
定期的な点検。
幹元の穴や木屑は、ゾウムシ被害のわかりやすいサインです。
早めに気づけば被害も小さく抑えられます。
まとめ
庭のシンボルツリーとして大切に育ててきたオリーブ。
まさかゾウムシにやられるとは思ってもいませんでした。
しかし今回の作業で
- 被害の見つけ方
- 駆除方法
- 再発防止の対策
をしっかり学ぶことができました。
かなり思い切った処置になりましたが、
また元気に芽吹いてくれることを願っています。
これからは定期的に幹元をチェックしながら、
ゆっくり見守っていこうと思います。


