下地作りの次はコンクリートを流し込む「枠組み作り」です。
クネクネと曲がりくねった小道を作るために使用したのは薄いベニヤ板。
このベニヤ板を使った作業のようすのほか、ベニア板の種類、杭へ固定する際のポイントなどについてまとめてみました。
全5工程に分けてコンクリート施行の様子をお伝えしていきますが、今回は2回目の曲線コンクリート小道を作成するための木枠の設置の様子を振り返ります。
薄いベニア板で曲線枠を作る
![DIYコンクリート小道の作り方/木枠(型枠)の作成/曲線玄関アプローチ/ナチュラル/イメージ](https://gardenhouse.sizenlab.com/wp-content/uploads/2025/01/IMG_5087-1024x721.webp)
前回までで「下地」が出来上がりました。
続いて「枠」の設置を行います。
そう、コンクリートを流し込んで固めるための型となる枠です。
今回は曲線を描く小道を作るため、この枠作りもちょっと特殊。
枠を曲げるために薄いベニアの板を利用しました。
用意したのは薄いシナ合板。
厚みは確か2mmくらいのものだったような気がします。
とにかくホームセンターで一番薄いベニア板を購入してきました。
今回作成する小道は「人が歩くだけ」を想定しています。
そのため、大して強度を必要としておらず、コンクリートは40mm厚で作る予定です。
コンクリートを流し込んだ際にも枠には然程強度を求められないので、これくらい薄いベニア板でも大丈夫。
それでは早速部材の準備から。
まず購入してきた1枚のベニア板を40mm幅にカットしていきます。
カットの際に使用したのは電動丸鋸。
ホームセンターでも有料でカットをしてくれますが、結構な費用がかかります。
ホームセンターの料金設定は「1カットいくら」のように長さや厚みに関係なく一度の刃入れで代金が決まっています。そのため、今回のように何度もカットする場合は相当の料金がかかってしまうというわけ。
「大きな音も出る」し、「切屑も出る」し、何より「ちょっと怖い」。
と敬遠していた私でしたが、いざ電動丸鋸を購入してみると、それはそれは便利で。
今ではもう手放せない工具の一つ。
ホームセンターには手軽な金額で購入できる入門機なども取り扱いがあるので、DIYで木材をカットする機会が多い方は1台持っていると便利なのでおすすめです。
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切り出した帯状のベニア板にKURE556を噴きかけます。
コレはコンクリートが硬化した後、ベニア板を剥がれやすくするため。
さーっと適当にかかっていればOK。
ちなみに使用後のベニア板は再利用せず使い捨てる予定です。
杭に固定していく
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ベニア板の準備ができたら事前に打ち込んでおいた杭に固定していきます。
前回紹介したように杭には目印を付けてあるので、それに合わせて固定するだけです。
固定には細ビスを使用。
内側からでも外側からでも打ちやすい方向から打ってしまって問題ありません。
作業後にベニア板は処分するので、取り外しの際には引き剥がしてしまいます。
また、ベニア板の接続部分にはビニールテープを巻いています。
多少の段差は発生してしまいますが、素人DIYなのでこれでOK。
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点々と打ち込んだ杭にベニア板を固定していきました。
ある程度大まかな曲線は描けているようですが、少したわみが出ている箇所もあるのでもう少し杭を打って細かく固定していこうと思います。
足りない杭は竹を割って自作しちゃう
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想定よりも杭の数が増えてしまったので新たに入手しなくてはなりません。
そこで今回追加したのは竹製の杭。
ナタを使い竹を割って先っぽを削っただけの簡易的なもの。
簡単に出来上がるので少し多めに作っておきます。
追加した竹の杭にはビス留めをしないので、曲線の補強用といった具合でベニア板に沿って打ち込んでいきます。
目地用の仕切りを入れる
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さて、ベニア板の曲線が出来上がったところで、今度は目地用の仕切り板を入れていきます。
目地とはコンクリートとコンクリートの間にできる(作る)隙間のこと。
コンクリートは気温や湿度の変化によって完成後も伸縮します。
その際にひび割れが起きないように予めある程度の大きさで目地を入れて区切り、割れを防止する必要があります。
また、今回のように素人の私が「手練り」で「一人」で作業を行うとなると、どうしても1日に作業できる範囲が限定されてしまいます。
実際に今回の大きさのコンクリート流し込みは3日に分けて作業を行っています。
もしコンクリートが区切られていなかったら、一度に広範囲を施行しなくてはならなくなり、恐ろしいほどの突貫工事。
きっと体力も持ちませんし、現実的ではありません。
無理なく一人で作業を進められる面積でコンクリートを区切るのは、作業面でも理にかなっています。
ちなみに、手練りではなくコンクリートを業者(ミキサー車)にお願いするのであれば、作業量が激減するので、それほど細かく区切る必要はありません。
後日調べたところ、費用面においても極端に差が開くわけでもなさそうなので、次回は業者さんにコンクリートをお願いしようかな…。
またはコンクリートを練る電動の機械もあるので、そちらを購入するというのも手。
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目地用の仕切り板もしっかり固定したら完成。
最後にコンクリートが漏れ出すような「大きな隙間」がないか確認して枠組み作業は終了です。