左官作業の次は表面に滑り止め機能を追加する「刷毛引き作業」です。
平らに整えた小道表面。
そこにホウキでサーっ、と一と掃き!
最後の仕上げに刷毛模様を入れて滑り止めの加工を施します。
また、今回は冬場の施工ということで、コンクリート硬化の天敵「氷点下の冷え込み」対策についても触れてみます。
全5工程に分けてコンクリート施行の様子をお伝えしていきますが、今回は最終回(5回目)の仕上げ、刷毛引き加工の様子を振り返ります。
ホウキを使って刷毛引き加工
![ホウキで刷毛引き加工(毛先)/クネクネ曲がる玄関アプローチを作る方法/DIYコンクリート曲線小道の作り方(DIY打設左官作業編)/施行/冬場の乾燥/氷点下でも可能](https://gardenhouse.sizenlab.com/wp-content/uploads/2025/01/IMG_5143-1024x721.webp)
コテを使って表面を整えたら、最後の仕上げの刷毛引き作業に進んでいきます。
さて、今回は全5回に分けた記事中の5回目最終回!
「仕上げの滑り止め加工作業」編です。
それでは早速、作業を進めていきましょう!
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まず「刷毛引き」とは。
刷毛引きとは、読んで字の如く刷毛で線を引くこと。
今回はホウキを使用します。
乾き切る前のコンクリート表面にこのホウキを当てることで細かな線を描くことができます。
これが刷毛引きと呼ばれる作業で、表面に細かな凹凸ができることで滑り止めの機能が追加されます。
ホウキは100均で購入したものを使用。
毛先がまばらだったので、ハサミでカットして先端を整えておきました。
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乾き切る前のコンクリート表面。
流し込んでから大体2〜3時間経過したくらいです。(←冬場の場合)
もうこれくらい表面が乾燥していると、やり直しはだいぶ難しくなるので、ここは集中して一発勝負。
気持ちを整えて一気に線を引きます!
サァー…っ。
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よーく見ると小さなダマが転がっていたりしますが、もう気にしない。
大丈夫、そんなにまじまじと地面を見るわけではありませんから…。
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一思いに刷毛引きを終わらせたら、これにて作業は一旦終了。
冬の打設は保温が肝心
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あとは自然乾燥に入ります。
コンクリートの乾燥時間は季節によって変わります。
気温が高いほど乾燥は早く、夏場が一番乾燥時間が短く済みます。
表面が乾くのに1日。
人が歩けるようになるまで3日。
車が乗り入れできるまで1週間。
というのが一般的な目安らしいです。
今回は冬の施工なので少し長めにみた方が良さそうですが、施工する厚みが薄いため全体の乾燥は早いと思われます。
ただし、冬場のコンクリート打設は注意が必要なことがあります。
それは凍結。
コンクリートは水との化学反応で固まる素材。
硬化中に氷点下を切り水が凍結してしまうと、化学反応が起こらなくなってしまいます。
一度凍ってしまったコンクリートは二度と固まることがないので、最悪の場合再作業となる可能性があります。
そのため冬場の施工時には天気予報をしっかりと確認しておくことが重要。
予報を確認して気温が下がりそうな日は避けるのが無難です。
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ただ、ズボラな私。
そんなこと気にもせず作業を開始してしまっていたのですが、まさかこの日の冷え込みが氷点下近くなるということを知ったのは刷毛引きを完了してから。
なんとしても凍結を防がねば!
ということで暖かそうなものを覆い保温のための養生を行うことに。
用意したのは使い古しの絨毯(フェルト)とブルーシート。
これを上から被せて凍結予防としました。
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翌日。
どきどきとしながら養生をめくると、そこには少し白化したコンクリートの姿が。
恐る恐る指先で押してみるが、凹む様子はありません。
爪を立てて押してみても同様。
なんとか凍結せず硬化してくれたみたいで、一安心。
枠を取り外して完成
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どうやらしっかりと硬化したようで、コンクリートの色も明るくなっています。
数日に分けて打設を完了したコンクリート小道。
最後の打設から1週間後に枠を外してみました。
これにて玄関アプローチの施工は完了です!
まとめ
工程を踏んで作業を進めていけば素人DIYでも小道レベルのコンクリート打設は簡単。
ただ冬場の打設作業は気温との勝負、というのが唯一の注意点でしたね。
作業自体は気温の低い冬場の方が楽なのですが、まさか冷え込みが仇となるとは。
暑くない時期、かつ気温が下がりすぎない秋や春先などがコンクリート打設のベストシーズンということなのでしょうかね。