熟睡したいので夫婦の寝室には猫ちゃんを侵入させないようにしているのですが、時々換気や暖冷房の循環のために部屋の扉を開け放ちたい時があるんです。
特に夏場就寝前はリビングの冷気を寝室に取り入れて心地よく眠りにつきたいのですが、そのままでは猫ちゃんたちがやってきてしまいます。
そこで寝室の扉(引き戸)に簡易的なルーバー状の仕切りを取り付けることにしました。
材料はホームセンターで入手可能な安価な木材を使用。
不要な時期のことも考慮して、壁や天井に穴を開けないで設置可能な突っ張り式の簡単な形状で組み立ててみました。これならいつでも取り外したり別の場所に移動させることも可能です。
今回は我が家でDIYしたウォールセーバー(ペット用柵)の作り方を振り返っています。
安眠を妨害する猫たち…寝室への侵入を防止したい
どうも私の寝室が涼しくて居心地が良いのか、夜な夜な猫たちが部屋にやってくるんです。
ただ寝ていてくれるだけなら良いのですが、カサコソと部屋の雑貨を物色したり、2匹の猫同士でじゃれあったり…正直うるさくて困っています。
部屋の扉を締めれば侵入は回避できるのですが、我が家はリビングに設置したエアコン1台で室内の温度を循環させているため、夏場夜間は扉を開け放ち涼しい風を寝室まで行き届かせたい…。
そこで部屋の入り口にフェンスを作って、猫ちゃんの侵入をガードしてしまおうということでDIYしてみました。
設計図
設置イメージはこんな感じ。
使用期間は夏季限定。
そのため、取り外し可能な構造で設置する必要があります。
扉両端にアジャスターを取り付けたつっかえ棒を設置して、その間にルーバー状の開閉扉を設置するといった具合です。
設計図・まずは猫達のサイズを測定
まずは対象となる猫たちの大きさを測定。
その大きさに合わせて格子の幅を決めます。
我が家には2匹の猫がいて、ちっちゃい方は頭の大きさが65mmほどでした。
ちなみに大きい方の猫は80mmくらいかな。
猫は頭が入れる場所ならぐいぐい侵入してくるので、この大きさよりも狭い格子を設置すれば侵入を防止できるというわけです。
必要な材料と道具
材料
- 木材(ツッパリ角材)
30×40×2300 mm 2本 - 木材(扉)
22×19×1985 mm 2本
22×19×700 mm 2本
22×12×1985 mm 10本
10×15×660 mm 3本 - アジャスター 2個
- 木ネジ
- 蝶番 2個
道具
- 電動ドリル
- 木工ボンド
- ノコギリ
突っ張り棒を設置
脱着可能な扉にするため、扉を支える柱を「ツッパリ棒」で設置します。
今回使用したのは「角材」と「アジャスター」。
角材の先端にアジャスターを取り付け、天井と床を突っ張って柱を固定することにしました。
私が訪れたホームセンターには、大きさや種類の違うアジャスターが数種類ありましたが、一番安くてコンパクトなタイプで角材幅にあった調度良いサイズのものを購入。
取り付けはこんな感じ。結構簡単でした。
- 四隅のビス穴の下穴を開ける
- アジャスターの調整ネジが埋まる穴を中央に開ける
- アジャスターをビスで固定して完成
角材の床に当たる部分に傷防止のためのフェルトを貼りました。
フェルトは家に余っていたものを使用。
多分何かの家具に付属していて使わなかったやつです。
ダイソーなどでも売っているのでそちらでも可。
設置位置が決まったら、アジャスタのネジを締めて固定して完了。
ホームセンターで角材を購入しフェンスの制作
続いて稼働部分のフェンスの作成に取り掛かります。
今回は縦に角材を張るルーバー状の扉にしたいと思います。
まずは外枠の固定から。
木工用ボンドをつけてから木ねじで四隅を固定しました。
外枠の太さは22mm。
縦(太さ12mm)と横(太さ10mm)の棒を渡すので計算上では外枠にぴったりと収まる寸法のはず。
縦の棒を張るために横向きの棒を3本、外枠に木ねじで固定しました。
この横棒は扉裏側にあたります。
続いて、表側に縦の棒を渡したら外枠と裏側の横棒側から木ねじで固定。
これで扉の完成です。
蝶番でフェンスの取り付け
出来上がった扉を、初めに取り付けたツッパリ角材に固定します。
使用したのは「蝶番(ちょうばん)」と呼ばれる簡易的な扉に使う金具。
取り付け方は様々あるのですが、隙間をできるだけ作らないようにミノで彫り込んでそこに蝶番を埋めて固定する方法で設置しました。
ロックを取り付ける
開閉が可能になったところで、扉が「閉まる」ための仕掛けを取り付けます。
使用したのは磁石。
これを扉と固定部分(ツッパリ角材)に埋め込んでピタッと閉まるようにしました。
設置の仕方は、ドリルで磁石の埋め込める穴を開け、接着剤で固定するという簡単な方法。
ただ、磁石だけでは賢い猫(姉さん猫)に開けられてしまうため、ロックできる金具を取り付けました。
使用したのは「ヌリ打掛」と呼ばれる、簡易的な止め金具。
ホームセンターに行くと様々な形状の「ヌリ打掛」がありますが、今回は一番オーソドックスで小さいやつをチョイス。
猫ちゃんにさえ開けられなければ良いのです。
完成しました!
さあ、完成しました。
早速、姉さん猫が様子を伺いに向かいましたが、早々に諦め退散していきました。
妹猫の方はというと…。
あれ?ちょっと怪しい。
どうやら設計をミスっていたようで、両端の隙間だけ棒の幅半分分広くなってしまっていました。
あぁぁ、頭をグイグイやって入ってこようとしてる〜!
まとめ
旅館の和風ルーバーぽくも見え、なんだかお泊まりしにきたような気分で結構気に入っています。
市販のプラスチック製のものを購入しても良かったのですが、ちょっとDIYしただけで部屋の雰囲気を崩さない見た目の良いフェンスが作れて大満足。
それにDIYなら設置場所に合わせてぴったりサイズのものが作れるので、どんな場所にも設置可能。玄関土間に設置すれば脱走防止のほか、砂埃のある土間でのゴロゴロを防ぐことも可能です。
また、ツッパリ棒で固定しているので取り外しが可能になるため、賃貸物件など撤去が必須の場所にもおすすめですね。