庭の一角にメダカ鉢を設置することにしました。
鉢は大きめの水瓶を。
培養土を敷き詰め、水草を浮かべたら、さっそくメダカ達を投入してきます。
今回導入したメダカは「青メダカ」と「ヒメダカ」の2品種。
水草はホテイソウ・アマゾンフラッグピット・アマゾンチドメグサの3種。
用意した培養土は竹炭と赤玉土(小粒)。
それでは早速メダカ鉢の立ち上げを振り返ります。
メダカ鉢の立ち上げ(レイアウト)
用意するもの
- メダカ鉢用の水瓶
- 炭(竹炭)
- 赤玉土(小粒)
- バクテリア
庭の一角にメダカ鉢を設置することにしました。
用意したのはメダカを泳がせる大きな水瓶と培養土。
それから初期の水質管理のためのバクテリアです。
培養土は赤玉土を基本に使います。
赤玉土は、肥料分がなく水質の悪化を招きにくいことと、単価が安いのでメダカ土としてよく利用されるそうです。またホームセンターや100円ショップなど入手が容易なのもよく選ばれる理由みたいです。
形状は「小粒」を使用。
中粒や大粒などもありますが、メリットが多いので小粒がオススメ。
小粒を使うメリット・デメリットは以下のとおり。
【メリット】
・水草を植える際には粒は小さい方が使いやすい
・孵化した稚魚が埋まるのを防ぐ
・見た目が綺麗
【デメリット】
・目詰まりしやすい
水瓶を地中に埋める
今回メダカ鉢に使用した水瓶はこちら。
敷地内に昔から転がっていたものですが、母に聞いたとこと「これは昔のトイレ」だそうです…。昔のトイレは大型の瓶で、その上に大きな木枠、木の板を乗せ用を足す事が多かったそうです。トイレと聞いた時はちょっと気が引けましたが、雨ざらしのまま随分年月も経っていますし再利用することにしました。
さて、メダカ鉢の配置です。
庭の一角、切り株が置いてある植栽群の前に配置することにしました。
今後植栽が成長しメダカ鉢を取り込んでビオトープ感が増すことを期待。
今回メダカ鉢に使用する水瓶は少々高さのある形状だったため、そのままでは高すぎるのと不安定だったこともあり地中に半分くらいを埋めることにしました。
ある程度土を掘り返したら、砂利と竹炭を敷き詰めてその上に水瓶を設置し埋めることにします。砂利と竹炭を敷いたのは水気対策。
水瓶周囲から雨水が地中に染み込み、周辺の水はけ改善してくれるでしょう。
「水がしっかりと浸透すれば周辺の植栽の育成もよくなり、メダカ鉢も映えるのでは」と想像しながら作業に取り掛かります。
鉢底には竹炭その上に赤玉土
配置が完了したら、用土を敷いていきます。
まず初めに竹炭。
底に10cmほど敷き詰めておきました。
その上に赤玉土(小粒)。
14L入りの袋半分くらいを敷き詰めました。
これで用土は完了です。
水草の準備(越冬を考慮して)
水草はホームセンターで購入してきたホテイソウとアマゾンフラッグピット、アマゾンチドメグサを投入しています。
水草はメダカを入れる1週間ほど前に投入しています。
投入時期は5月。
暖かくなってきた季節なので、水草も大きくなったり増殖したりして短期間に量が増えたみたいです。
また、屋外で使用する水草はできるだけ耐寒性の高い種類のものを選ぶと良いです。
国内に自生する植物であれば大体平気ですが、南米産のアマゾンフダッグピットなども丈夫で耐寒性もあるようです。適温は20度以上と言われているようですが、氷点下でも生き残るという話をよく聞くので、試しに投入してみました。
アマゾンチドメグサは越冬できるかどうかわかりませんが、水底から伸びる立体感のある容姿と丸葉の可愛さで入れていまいました。
使用した水草の種類
- ホテイソウ(1個)
- アマゾンフラッグピット(1パック)
- アマゾンチドメグサ(1束)
Welcom メダカ!
メダカは品種改良が盛んで、現在は500種類以上の品種が存在しているそうです。
もともとの原種は黒メダカと呼ばれる日本の在来品種。黒メダカはさらに生息域によってキタノメダカとミナミメダカに分類されています。
しかし現在野生のメダカは急速に生息数を減らし、現在は絶滅危惧種としてレッドリスト登録されているため、原種といえどけっこうレアな存在。
在来品種だから丈夫なはずなのですが、環境が変化してきたことにより数を減らしていったのでしょう。河川のコンクリート化や農薬・過剰肥料の放出により水質が悪化し産卵のできる場水草が減少したことや、ブルーギルなどの外来種の侵入による食害などが大きな要因のようです。
私の住む千葉県でもメダカのような小魚はよく見ますが、これもほとんどがカダヤシというメダカそっくりな外来種。ちなみにカダヤシは戦後に蚊取対処(ボウフラ駆除)するために導入された品種が野生化したもの。水質の環境適応が強く黒メダカが適応できなくなった環境に生き残っているものが多いようです。ただ、アメリカ南部を生息域としていたこともあり、低水温には弱いため、福島県より北部ではあまり見かけることがないようです。
そういうわけで近所の小川でメダカを見つけることは早々に断念していたので、近所の養魚場からメダカを購入してきました。
購入したのは青メダカとヒメダカ。
どちらも改良品種ですが日本で古くから親しまれていた品種で、なにより原種の黒メダカに近いため丈夫なのが特徴。
青メダカは少し青みのかかった体色が特徴。
メダカ鉢や赤玉土の上でも補色になり綺麗に映えます。
ヒメダカは何と言っても赤い体色がかわいい。
こちらもメダカ鉢飼育で映えるのが特徴。
とくに水草の上を泳いでいる時なんかは萌えます。
そんなメダカちゃん達をまずは水温合わせしてから投入していきます。
水温調整の仕方は簡単。
まずは購入後の袋のまま1〜2時間ほどメダカ鉢に浮かべておきます。
天気の良い日は直射日光が当たらないように要注意。
温度が合ったところでメダカを投入するのですが、購入した袋に入っている水は水色をしていました。これは防腐消毒のためのメチレンブルー。個人的にはバクテリアを投入しているメダカ鉢の水とあまり混ぜたくなかったため、袋の水量を減らしてから少量ずつメダカ鉢の水を混ぜてメダカ達を慣らしてから投入することにしました。
ただ、メダカは水質の適応性が高いため多少のpH変化にも耐えられます。
水道水であればカルキ抜きをしておく程度で問題はないと思います。
エビやカニを導入するのでなければそれほど神経質になる必要もないので安心です。
メダカのエサについて
さて投入後のメダカちゃん達。
お腹が空いているだろうとエサをあげたいとことですが、新しい環境に越してきてすぐはさすがに警戒してエサを食べてくれません。
1日置いてから少量水面の浮かべて様子を伺います。
幸い我が家のメダカは環境になれてくれたようで、早速パクパクとエサをついばみ始めたので一安心。
メダカの餌やりは一年を通して量や頻度が変わります。
いちばんよく食べる季節は夏。
1日2〜3回適量を与えます。
春や秋など水温が変化していく時期はメダカの活動も変動していきます。
夏場よりも頻度や量を抑えて、1日1〜2回。
冬は冬眠するため真冬を迎える1〜2月はエサを与えません。
メダカのエサやり量
- 春…1週間に1回〜1日1回。水温が上がるにつれて頻度を変える。
- 夏…7〜8月がいちばん多く1日2〜3回。やや多めに。
- 秋…12月にかけて徐々に回数と量を減らしていく。12月で暖かい日に週1回ほど。
- 冬…1月は与えない。
どうせ増えるから、水草は少量でOK
立ち上げから2週間経過後のメダカ鉢の様子です。
季節は6月上旬。
水草の量が一気に増えました。
ホテイソウも1株しか購入していなかったのにもう分裂を始めて4株ほどに増えています。
アマゾンフラッグピットも随分量を増やしました。
これからの季節、気温が上がり直射日光による水温の上昇が懸念されますが、これなら良い日陰ができてメダカ達も耐えられるでしょう。
ただあまりに水草が増えてしまうと水底に火が差し込まずアマゾンチドメグサの光合成が阻害されてしまうので適度すくい取りをして量を調整していく必要がありそうですね。